うつ病との付き合い方を考えさせられた「うつヌケ」|本の感想

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もりぽろです.

うつヌケというマンガを読みました.

うつヌケ 田中圭一 著
手塚治虫の画風で漫画を書いている田中圭一さんによるうつ病との付き合い方を様々な人にインタビューしてまとめられた漫画です.

私はうつ病になったこともなく,また周りにうつ病患者がいるわけでもありません.
ただ,今後うつ病になる可能性や周りがうつ病患者になる可能性はゼロではありません.
うつ病になったとき,なった人への対応を考えるための予備知識として知りたいと思い読むことにしました.

なぜマンガなのか?

漫画で読みたかったのは,うつ病が精神的なものであるため人によって感じ方や見え方が違うのではないかと思ったからです.
絵で表現されていることで少しでもうつ病患者が感じる”そのまま”を理解できればとも思いました.

マンガ「うつヌケ」の内容

サラリーマン兼業マンガ家の”田中圭一”とうつとは無縁のアシスタントの”カネコ”の二人が中心となって話が進みます.
ミュージシャンや小説家など様々な分野でうつ病を体験した人にインタビューし,その経験を漫画にしてあります.


(イラスト:もりけろ)

体験談の最後には,うつ病から抜け出せたきっかけが書いてあります.
人によってうつ病になるきっかけが違うため,うつ病を抜けるきっかけも人それぞれで違うことに気づけると思います.

著者である田中圭一さんのエピソードを簡単に紹介します.

田中圭一さんはサラリーマンとマンガ家の二足のわらじで活躍されています.
その活躍ぶりからは”うつ病”の気配も感じませんでした.

2005年ごろから田中圭一さんは「謎の苦痛」に蝕まれていました.
その苦痛の描写でとくに印象的だったのは

どんな曲を聴いても
どんな映画を観ても
どんな風景を見ても
なんの感動もわかない・・・

第1話2ページより

体も心も脳内も全部灰色になったようなすごくキツイ感覚をかかえつつ
サラリーマンとマンガ家このふたつの仕事で365日働きづめの日々でした・・・

第1話2ページより

さらに「謎の苦痛」から最終的にこのような心境になったそうです.

つらさに耐えられずボクは彼らにこう約束したのです

第1話3ページより

ボクが50歳をむかえる日に自殺してあげる

第1話3ページより

このマンガには,ここまで追い込められた”原因”と立ち直る”きっかけ”が描かれています.

まず,「うつ病のきっかけ」です.

田中圭一さんがうつになったきっかけは”自分を嫌いになったから”だそうです.
自分を嫌いになる自己嫌悪は誰しもあると思います.

そして,この状況を変えるきっかけになったのは「一冊の本」でした.

ある日,立ち寄ったコンビニに置いてあった本を読んだ時,今までぼやっとしてしていた”うつ病とは何であるか?”が腑に落ちる形で書いてあったそうです.
その「一冊の本」によればうつ病とはつまり「カラダが発する非常ベルである」ということです.

「うつヌケ」著者の田中圭一さんが読んだその本とは,精神科医の宮島賢也さん著の「自分の「うつ」を治した精神科医の方法」です.

自分の「うつ」を治した精神科医の方法/宮島賢也 著
薬に頼らず,心身ともに元気を取り戻すために
精神科医の著者自身が「うつ」になり,その「うつ」を治すまでの体験談です.

こちらも「うつヌケ」と合わせて読むと面白いかもしれません.

最後に,「うつヌケ」に込められた著者の思いは次の言葉に込められていると思います.

苦しんでいる人が出口を見つける手助けになればいいと思っています

私もうつ病で苦しむ人がいればこの本を紹介しようと思います.

まとめ

マンガ「うつヌケ」では,うつ病から抜け出せた人たちの体験談がまとめられています.
この本を読んでうつ病にはたくさんのきっかけがあって,うつ病から脱出するきっかけもたくさんあることが分かりました.

もし,うつ病ではないかと気づいた時にこの「うつヌケ」を読むことができれば,たくさんの体験談から自分に合う”うつ病から抜け出す方法”が見つかるかもしれません.

もちろん,うつ病の人やそうかもしれない人がいるのであれば,この本を読んで少しでも心境を理解することができると思います.

もりぽろでした
(編集・イラスト:もりけろ)

うつヌケ 田中圭一 著
手塚治虫の画風で漫画を書いている田中圭一さんによるうつ病との付き合い方を様々な人にインタビューしてまとめられた漫画です.

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