印象のいい話し方にしたい|本の感想

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本の感想よりも前置きが長いです.

前から言われていて,いまも変わらず

「もっと覇気のある話し方をしなさい」

院生の時に教授にいつも指摘されていたことです.
私は教授に言われるたびに落ち込んでいました.
覇気のある話し方をマネようとしても,なかなかできるわけはなく,いまでも悩んでいます.

就職活動中の面接では”やる気を感じない”と面接官からお言葉をいただきました(身にしみました).
私の場合,一生懸命話しても”覇気・やる気”が伝わらないようです.

覇気のある話し方とはどんなものでしょうか?
ざっと考えてみると,この二つが重要と思います.

・抑揚のある話し方
・声のトーンは低め,暗い感じではなく落ち着きとチカラ強さを感じるもの

どちらも抽象的で分かりにくいのは,私がまだ覇気のある話し方ができていないからだと思います.

より抽象的に覇気について考えてみると,世の中には,「何かやってくれそう」な雰囲気を放つひとがいます.
(某海賊マンガでも覇気が重要です.ル○ィは何かやってくれそうですよね)

そんな人はたいてい話し方がうまく引き込まれます.
私もそんな人たちのように,覇気のある話し方になりたいです.

なぜ,話し方にこだわるのかというと,
研究職では研究費獲得のための営業活動で役立つからです.

どんな職業でも人と関わらないことには何もはじまらないと思いますが,研究職も例外ではありません.
実験自体は主に一人で作業しますが,まとめる段階(学会発表や論文化)でいろいろな人(教授や学生)と協力しないことには終わりません(まとまりません)

この実験をするためには,研究費が必要になります.
研究費を獲得するためにたくさんの企業との共同研究の実現や公募に応募し勝ち取らなくてはなりません.

そこで企業からの相談やこちらからの提案といった場面があり,”やり遂げそう,何かやってくれそう”という話し方,雰囲気の人にはどんどん研究費が集まる様子を見てきました.

もし課程博士を目指す人がいれば今からでもコミュニケーションをしっかり取れるようにしてください.

研究職は業績,結果が全てですが,それを築ける人はコミュニケーションにも長けています
何も考えていなかった私は,現状とてもしんどい思いをしています.

もちろん,他の業種でも仕事をする上で協力していくことは当然のことだと思います.

原因の原因

どうしても話せないです.話したいけど話せない.
普段も抑揚がない話し方なので,発表になるとそれが悪化してしまいます.
よく考えると失敗したくないというより,普段と違う話し方になることが恥ずかしいと感じています.

もっと考えると話し方を変えるということは別に恥ずかしいことではなく,むしろ誇れることというのもわかります.
聞き手に対して配慮でき,伝えようという意思が見えるからです.

ああ,どうにか話し方,せめて現状を少しでも変えたい.

切実にどうにかしたいので本を探す

魅力的に話せる人になりたいという思いで本を探しました.
行動よりも知識から入る派(取扱説明書を読む派)にありがちです.
(だから変わらないのでは?)

それがこちら
『話は1分でみるみるうまくなる! 臼井由紀 著』

話は1分でみるみるうまくなる!
マネーの虎に出演していた社長の臼井由紀さんによる話し方テクニック集

著者の臼井由紀さんは,過去にマネーの虎というテレビ番組に出演されていました.
あれが就活の面接だと思うととても怖いです.
臼井由紀さんのブログにも”もうマネーの虎って呼ばないで!”と書いてあります.

テレビでははっきりと話をされる人という印象から最初,この本に書いてある”著者は話し下手”というのは信じられませんでした.
社長になるくらいだからもともと話のうまい人だったのかと思ったのですが,努力をされて話し方を身につけたそうです.

本の裏表紙より

あがり症で吃音だった著者が実体験から生み出した「話がうまくなる1分のコツ」を紹介しました

あがり症と吃音だったご自身の経験から考えついたうまい話し方と言うので,読んでみることにしました.

本の構成

「話は1分でみるみるうまくなる!」は章ごとに自己紹介や説得,人間関係,相手のタイプ別など,細かい対応方法が書かれています.
また,章のおわりにまとめが箇条書きで入っているので,少しの時間で読み返すのに便利です.

目次より

第1章 上手に話せない人ほど「うまく」伝わるー話さないコミュニケーション
第2章 「プラスひと言&1アクション」で好感度アップ!ー自己紹介・あいさつ
第3章 成功する人は「短い言葉」でムダなく伝えるースピーチ・説明・会議
第4章 「ほめる技術」が人を動かすー説得・営業・リーダーシップ
第5章 「気くばり会話」で自分からいい関係をつくるー職場・人間関係
第6章 困った時の伝え方ポイントー相手のタイプ・シーン別

いくつか覇気のある話し方に使えそうなポイントがあったので紹介します.

40ページより,目は口ほどにものを言う!伝えたい思いを”視線”に込めよう

目を見開く
自分が話すときには,特に強調したいところで目を見開けば,「ここが重要です」というメッセージになります

このテクニックを自己アピールのうまい話をする人が使っていたことを思い出しました.ことわざにある通り,相手に視線で訴えかけることが覇気のある話し方にも当てはまりそうです.
(ル○ィもドンッのとき目ヂカラがあります.)

50ページより,「見た目」に現れる,あなたのメッセージ

どういう仕事でどんな性質であるかは,見た目で判断されるということを意味します

研究分野や役職にもよりますが,著者のいう次の2つのパターンが良いと感じました.

51ページより

寡黙で芯の強さを演出するには
ダークな色合いのスーツ.肩パッドが入ったジャケットも,ビシッとしていいですね
ハキハキした話し方を演出するには
シャープなラインの服を選ぶ,ワイシャツは薄いピンクやクリームなど,肌色を綺麗に見せるものを選ぶ

と良いそうです.

自分が目指す職や人柄に合わせて,服装にもしっかり気をつけたいと思いました.
服装だけでも雰囲気を作ることができそうです.
また性格が寡黙なら,前者を着ると強調されます.後者ならギャップが生まれるかもしれません.
(ル○ィは映画のときいつもと違う服をきます.演出です.)

他にも著者は,本来は親しみやすく,穏やかな人でも敬遠されたり,アドバイスしても煙たがられる人に,「話し方」のアドバイスをしています.

128ページ,誰からも好かれる人に共通する「柔らかな話し方」

柔らかさを決めるのは,「言葉の響き」と「考え方」です
「げっ!やっばい!」と言うのと,「わぁ,どうしよう〜」と言うのでは,どちらが柔らかく響くでしょうか?

濁音は乱暴な印象を与えますし,促音は幼稚さを感じさせますから避けたほうがいいでしょう

補足
濁音(だくおん)はガギグゲゴといった濁点であらわす文字
促音(そくおん)は”っ”であらわす文字

どうしても学会発表や面接など人前で話すときには,緊張してしまい普段の言葉使いが出てしまうことがあります.
そんなときに,濁音・促音に注意するだけでも,柔らかで親しみやすい話し方になるのではないでしょうか.
(泣きながら叫ぶシーンでは濁音が目立ちます.乱暴な印象ですが,追い詰められ感情がこもる場面でよく使われています例:ロ○ンの「生ぎたい!」)

最後に話し方とは別に話す内容について,日頃から気をつけたいと思うところがありました.

38ページより

間違いなく嫌われるのは,不平不満,噂,悪口,批判,聞きかじりの話,根拠がない話,意見の押し売りをする人”

これを著者は,「コミュニケーションの七戒と説明しています.
話せない人は,そもそも「コミュニケーションの七戒」すら話していないので,七戒話の好きなおしゃべりな人より信頼されていると著者は言っています.
確かにネガティブな内容や信頼を失うような話は,いくら話し方がうまくても聞きたくないです.

まとめ

この本「話は1分でみるみるうまくなる!」には,話し方の他にも断り方や自己紹介のポイントなど,幅広い場面で使えるテクニックが載っています.
特に研究職で話が苦手な人であれば,これを読むだけでもかなり印象の違う話し方や対応ができると私は思います.
あとは恥ずかしがらないようにするだけです.

いまの職場にも私とは正反対によく話す人がたくさんいるので,その人たちを見習いながら,話し方や態度を変えていきます.
やる気がない,覇気がないと言ってくださった人が驚くように.

もりぽろでした(ドンッ!!)

(編集・イラスト:もりけろ)

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