みなさんこんにちは、もりけろです(*^^*)
ビジネスシーンやお買い物中の店員さんとのやりとりなどで「とんでもございません」という言葉を耳にしたことが少なからずあると思います。
現在は受け入れられつつありますが、使う時には気をつけた方がいい言葉なのです。
「とんでもない」でひとつの言葉
とんでもない、という言葉はこれ全体でひとつの形容詞です。
ですので、
「とんでも」と「ない」に分けて使うことはできません。
「とんでもあります」 という言葉は聞いたこともないし使うことはありませんよね?
とんでもありませんという言い方は、一見「とんでもない」の「ない」の部分を「ありません」と言い換えているように思えますが、「とんでもない」をバラバラにはできないので実は誤った言い方、使い方というわけです。
似たような言葉には
・さりげない
・はしたない
・やるせない
・かたじけない
・あどけない
などがあります。
丁寧に言いたい
それでは丁寧に言いたいときにはどうすればいいのか…
そういうときには
・とんでもないことです
・とんでもないことでございます
・とんでものうございます
と言えばok!
とんでもないことです の「です」を「ございます」としているので、こちらの方がより丁寧な言い方になります。
使う時には要注意?
とんでもないの意味をここで再確認しておきます。
「とんでもない」は、
・もってのほか
・思いがけない、意外である
などの意味を持った言葉です。
「とんでもないことでございます」と返答した場合、自分では謙遜をしたつもりでも相手が褒めたことに対して「もってのほかだ」と強くそれを否定したととらえられてしまう可能性があります。
便利なようで少し使う際には注意が必要な言葉といえます。
誰かに褒められた場合には ”謙遜して否定する場合の言い方” として「とんでもございません」を用いることができるようです。
もし褒められたときに「とんでもございません」と返しづらい場合には、素直に「ありがとうございます」や「ご指導いただいたおかげです」、「これからも頑張ります」などと返答する手もあります。
*参考*
平成19年2月2日 文化審議会答申 敬語の指針
Weblio辞書:とんでもない
goo国語辞書:とんでもない
おわりに
言葉の使われ方は時代とともに変化していくものなので、現在では「とんでもございません」や「とんでもありません」という使い方も認められつつあります。
本来の使い方を知ったうえで、「とんでもない」という言葉を活用していきたいですね。
それではまた、もりけろでしたo(^-^)o